史上最強世代とも言われた2016年のダービー馬マカヒキ。
ライバルのサトノダイヤモンド共々海外遠征後は本来の力を発揮できないでいます。
有馬記念での奇跡の復活はあるのでしょうか。
近況から見る能力
近走:現状の能力は発揮している
昨年暮れのG1戦では5着、4着とそれなりに安定して力は発揮していました。
今年は復帰戦の札幌記念でいきなり2着で復活を印象付けましたが、次走天皇賞・秋は7着と崩れました。
しかし上がりタイムはメンバー中上位のものを使っていて力は出しています。
前走内容:展開向かず
高速決着だった天皇賞・秋は後方待機から上がり3位のタイムを使い7着。
位置取りが後方過ぎましたが大した見せ場もありませんでした。
2走前の札幌記念の内容を見ると現状やや時計がかかる条件の方が良いのかもしれません。
力関係とクラス実績
過去の実績を取り出せばこのメンバーでも上位ですが、古馬になってからはG1入着級の実績しかありません。
対戦比較でも天皇賞・秋で歯が立たなかったレイデオロなどには現状見劣ります。
立ち回り力
脚質:差し、追い込み
ダービーを制した時は中段からレースをしましたが、基本は後方待機が信条の馬です。
先行有利の有馬記念では不利な脚質かもしれません。
気性面とスタート:問題なし
気性面は安定している馬でかかる面などは見せません。
スタートも悪くはなく脚質的に後方待機を選択しているような感じです。
今回の枠順:2枠4番
2枠4番と絶好枠を引き当てました。
内目で立ち回るというレースは余りしていない馬ですが、今回はダービー以来の好位で溜めを効かせるレースができるかもしれません。
鞍上もイン突きの名手岩田騎手です。
適性
コースと距離:中山では弥生賞勝ち
脚質的に小回りコースは不向きな印象ですが、中山コースでは弥生賞を制し皐月賞も2着でした。
ただ皐月賞の時は坂でもたつく面があったので得意かどうかは不明です。
距離に関してはこなせるくらいの印象でしょうか。
血統:可も不可もなく
父ディープインパクトの産駒は有馬記念を2勝しているので適性的には悪くないはずです。
ただ母系はマイラー気質なのでプラスマイナスゼロと言ったところでしょうか。
最も得意としている条件:現状はやや時計のかかる2000mか?
ダービー馬ですので東京の2000m〜2400mがベストなのかもしれませんが、昨年秋から何度も走って結果が出ていません。
現状は札幌記念で好走できた少し時計のかかる2000m前後がベストなのかもしれません。
騎手:岩田康誠
近況:好調
外国人騎手が通年免許を取るようになった近年、G1勝ちは減りましたが今年もレインボーラインで天皇賞・春を制するなど大舞台での勝負強さを見せています。
この条件での成績:何度も勝利経験あり
有馬記念での勝利こそありませんがアドマイヤゼウスで日経賞を制するなど何度も勝利した経験があります。
地方出身騎手や外国人騎手の積極性が活きるコースです。
その他のファクター
ローテーション:疲れは抜けていると思うが
ジャパンカップは天皇賞・秋の疲れが抜けないとの理由で回避しました。
その影響がどうなのかは調教内容などを見て判断したいところです。
ただローテーション的には理想的です。
調教師と調教内容:
友道厩舎は近年のG1戦線では一番活躍馬を多く手がけている厩舎で不安はありません。
最終追い切りはCWコースの7F追いでタイムは99.6-83.0-66.7-51.7-37.9-12.3です。
併せた相手に先着はしているのですがこの馬にしては調教は軽めに感じます。
中間もそれほど濃い追い切りはしていないように見えるのが気になるところです。
総合評価
能力 | 現状G1入着級 △ |
立ち回り | 脚質微妙も枠は絶好 ▲ |
適性 | 中山実績はある △ |
騎手 | イン突き出来る枠で ○ |
その他 | 中間の調整は軽め? |
総合 | イン突き嵌れば穴 |
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