皐月賞トライアルの若葉Sを制して牡馬クラシック路線を歩んだアイトーン。
結果こそ伴いませんでしたがその先行力で牡馬クラシック戦線を湧かせました。
今回は昨年の菊花賞以来の久々の実践となります。
近況から見る能力
近走安定度:大敗続きで不安定
逃げ馬の宿命ともいえますが好走凡走の落差が激しい馬です。
ここ2戦は共に16着とレベルの高いレースに出走していたとはいえ負け過ぎの感があります。
安定しているとはとても言えない成績です。
前走内容:逃げれず本来の力出せず
前走の菊花賞は最内枠から逃げの手に出ようとしましたがジェネラーレウーノに先を越され逃げれず、押さえ込んだら位置取りが悪くなり引っ掛かるという全く持ち味の生かせない競馬でした。
札幌記念の時もそうでしたが他に速い逃げ馬がいるとスピード負けするようです。
今回も単騎逃げが叶うかどうかが鍵です。
力関係とクラス実績:見劣る
5走前に皐月賞トライアルの若葉S勝利がありますが重賞レースでの実績はここまでありません。
そこまでメンバーの揃っていない今回のレースでも実績面で見劣ります。
適性
コースと距離:コースはこなすが距離は未知
京都コースに関しては2勝していますのでベストコースです。
しかし距離は実績がないので未知の領域です。
菊花賞の大敗は自分のレースが出来なかった為のものでノーカウントでいいでしょう。
血統:案外向くかもしれない
父キングズベストの産駒は日本へ導入後は成績がイマイチなので京都の長距離戦にもほとんど出走がありません。
しかし日本導入前にはエイシンフラッシュやコスモメドウなど長距離戦で活躍できる馬もいたので、本質的にはこなせるはずです。
京都外回り2400mへの適性:未知だが展開次第
ここまでのベストパフォーマンスは関西圏の1800〜2000mで逃げた場合なのですが、この馬の場合は逃げれるかどうかが力を発揮する為のポイントなので同型がいなければ今まで見せていない適性を見せるかもしれません。
立ち回り力
脚質:逃げ一手
とにかく逃げれないと脆い馬です。
近3走は逃げれていないので自分のレースができる展開になれば本来のしぶとさを発揮する可能性があります。
日経新春杯自体も逃げ馬の活躍の目立つレースです。
気性面とスタート:二の脚は遅い
逃げ馬なのですがスタートダッシュはあまり速くない馬です。
ダッシュが付かなく番手に回った場合は折り合いを欠くような面も見せるので気性面を考慮しても逃げたほうがいいようです。
騎手:国分恭介予定
騎手信頼度:イマイチ
昨年は21勝を挙げて全国リーディングでは48位です。
重賞での信頼度はイマイチな騎手です。
この条件での成績:全く実績なし
京都2400m戦では2016年以降勝利どころか入着すらありません。
京都2200〜3200mに広げても勝利はありませんから京都の長距離戦は得意としていない騎手のようです。
仕上げ
ローテーション:前走菊花賞組は好成績
過去10年で菊花賞からの直行組は5頭いますが、ミッキーロケットやサトノノブレスが勝利していて2勝4着2回となかなかの成績です。
かなり良いローテーションです。
一週前の調教内容:騎手を乗せてCWコースで長め
一週前追い切りは国分騎手を乗せて6ハロン追い80.4-38.1-12.7という時計を出しているようです。
冬場で間隔が開いているのでまだ良化の余地があるようです。
総合評価
能力 | 格下 |
適性 | 京都は得意 ▲ |
立ち回り | 単騎で逃げれば有利 ◎ |
騎手 | 重賞では信頼できず |
仕上げ | ローテは良い |
総合 | 逃げたいが同型多い |
コメント