ここまで15戦、全て上がり3位以内という堅実な末脚が武器の6歳馬ルックトゥワイス。
前走の圧勝劇からその潜在能力はオープンクラスでも十分通じるものです。
厩舎の先輩パフォーマプロミスに続きここ日経新春杯で重賞初制覇を目指します。
近況から見る能力
近走安定度:末脚安定
過去全戦で上がりタイム3位以内という堅実な末脚が武器の馬です。
2走前のアルゼンチン共和国杯では8着と崩れましたがそれでも上がりタイムは3位です。
どんな条件でも差してこれる末脚は評価出来ます。
前走内容:ズブさ見せるが圧勝
前走の準オープン戦は4コーナーでムチが入りズブさを見せましたが、直線で完全にエンジンが掛かるとグイグイ伸びて最後は3馬身差の圧勝でした。
ステイゴールド産駒の得意な中山2500mとはいえ1クラス上の勝ち方でした。
力関係とクラス実績:劣勢だが前走くらい走れば通じる
2走前のアルゼンチン共和国杯で8着と完敗していますが、このレースは超スローペースで位置取りが悪すぎました。
前走の内容を見る限りアルゼンチン共和国杯で先着された馬たちとも遜色のない能力はあるはずです。
適性
コースと距離:ベスト距離
2400mは過去に3戦して連対率100%と得意としている条件です。
コースに関しては関西馬なのに京都コースへの出走歴がありません。
ここまでは何らかの理由で右回りを敬遠されて使われてきましたが、前走で克服しているので何も問題ないでしょう。
血統:ステイゴールド産駒は好成績
2016年以降ステイゴールド産駒は京都2400m戦で7勝、単勝回収率220%と素晴らしい成績を残しています。
昨年もパフォーマプロミスが勝利しているようにこのレースへの適性は間違いないものでしょう。
京都外回り2400mへの適性:ズブさ見せねば向く
京都コースへの出走歴のない馬ですので走ってみないとわからない面はあるのですが、距離2400mはベストで前走で右回りコースもこなしています。
ただ前走は4コーナーでズブさを見せ伸びたのも坂を上がってからでしたので、もしかしたらパワータイプで平坦だと意外とキレ負けするということも考えられます。
しかしこのあたりは実際走ってみないとわかりません。
立ち回り力
脚質:後方待機
過去の戦績を見ると先行しているレースもチラホラ見かけるのですが、いずれも小頭数のレースで本質的に後方待機型の馬です。
今回は頭数も揃いますので高い確率で中段より後ろからのレースとなりそうです。
気性面とスタート:出遅れ率高い
スタートに難のある馬で2回に1回は出遅れます。
後方からレースを進めることが多い理由はスタートの悪さも一因のようです。
騎手:岩田康成
騎手信頼度:高い
外人騎手が通年免許を取得してから存在感が薄れましたが、それでも日本人騎手としては頼りになる存在です。
今年もすでに4勝しています。
この条件での成績:2015年にアドマイヤデウスで勝利
日経新春杯は2015年にアドマイヤデウスで勝利しています。
ただ岩田騎手の京都2400mでの成績は2016年以降は2〜3着が多く勝利実績はありません。
少し気になるところです。
仕上げ
ローテーション:前走準オープン組は人気が鍵
前走準オープンからの出走は悪くはないのですが、過去10年で連対した4頭はいずれも当日1番人気になるほどの馬でした。
ルックトゥワイスは1番人気にはならなそうですが出来るだけ上位の人気になりたいところです。
調教内容:坂路で追い切り
最終追い切りは栗東坂路で55.4-39.8-25.6-12.8という時計です。
年末もレースを走ったばかりですので軽い調教でも馬体は仕上がっているようです。
総合評価
能力 | まだ格下だが △ |
適性 | 京都未経験も距離はいい△ |
立ち回り | 出遅れグセある |
騎手 | 信頼できる |
仕上げ | 悪くない |
総合 | 相手候補か |
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